角度

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綺麗な書体はもちろん好きだ。でもどの書体が好きかと聞かれると即答する答えは用意してるものの、実は内心で凄く悩んでいて未だに明確な答えは出せていない。

わたしは書体をいくつか作っている。
それは一般的なタイプフェイスデザイナーとしてだけではなく、いちデザイナーとして、いちビジネスマンとして、そして、いち一般人として。

少し砕くと、何かを作る際は、
「開発者」
「消費者」
「投資家」
「部外者」
に人格を分身させ、作る意味を問う。
この四人格の誰かひとりでも納得出来ないのなら破談とし水泡に。ここでは多数決ではなく少数派の声に耳を傾ける。


そしてこの後に待ち構えるは第五番目の人格、自分自身。
最後は論理ではなく自身の感情のままに動くようにしている。
様々な角度から立体物を多面的に確認し、全ての稜線や頂点を把握、立体物の構造を理解する。
そして最後に、その全てを把握したはずの立体物の見れていない部分を見る。正確には感じ取る。その立体物に何が入っているかを。

先方の方が売りたいものは何か。
それはデザインでは決してない。
中身や性能、体験である。

この大前提を勘違いしているデザイナーは一体何をデザインしているのだろう。

ロゴデザインにおいて欲しいものは果たしてデザインなのだろうか。
先方の方がロゴを欲している背景を読み取ったとき、その最適解はロゴなのか。

デザインは思っている何倍も難しい。
楽しいけどね。

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